昨日の合同練習でのAaron Donald vs Connor Williamsの映像が面白すぎてちょっと調べてみたらDonaldがサックを記録したことがない4チームの中でPHIとの試合数が最多(PHI:4試合、NYJ:2試合、TEN:1試合、IND:対戦なし)だった。やはり我が軍のOL力は圧倒的。
しかしキャンプでJoey Bosaをもしっかり抑えていると聞いてるRashawn SlaterがDALに指名されてたらと思うと本当にぞっとする。
さて、Day10は本拠地Lincで開催された今キャンプ初の公開練習。25,896人の緑の血が流れるファンの前で今キャンプ最長となる1:51の練習を披露。
そして主役は2020のドラ6、今キャンプは体調不良で出遅れたQuez Watkins。
■本日のケガ人
OUT:
DAY-TO-DAY
TE Croom:膝
CB Arnold:ハムストリング
LB Avery:鼠径部
LB Bradley:体調不良
CB Melifonwu:ハムストリング
LG Seumalo:ハムストリング
WEEK-TO-WEEK
WR DeVonta Smith:膝
LB Davion Taylor:ふくらはぎ
LB JaCoby Stevens:ハムストリング
WR Hightower:鼠径部
OT Casey Tucker:二頭筋(new!!
LIMITED:
RG Brooks:ハムストリング
DE Ryan Kerrigan:右手親指
WR Walker:足
新規はキャンプボディでお馴染みのOT Casey TuckerがWeek-To-Week。
長らくDay-To-Dayにいながら練習する気配がなかったBrooksがLimitedに、SeumaloもOUTとはいえDay-To-Dayに、それぞれ改善されたのは良いことでしょう。
■本日のHurts
前日のグダグダOffenseとは一転、なかなかのパフォーマンスを披露。やはりこの男の本領はプレーが崩れた時なのか。
今キャンプのハイライトとなったWatkinsへの50ydsボムもプレッシャーから逃れて左にスクランブルした後に出たプレー。
その後2minドリルでもスクランブルからFulghamへのナイスパスがあった。
崩れたプレーで真価を発揮するというのは前任者と同じ。前任者の場合、それなりにポケット内でもリズムを作ることができた(最終年は除く)が、Hurtsはその辺にまだまだ改善の余地あり。
言いたくないけど流れてくるCHIキャンプのFieldsハイライトが素晴らしすぎて、”本当にFieldsをスルーしてよかったのか…?”という不毛な問いがよぎった。
あと半年はそんなこと考えたくないのでコントロールと判断力の向上目指して研鑽に励むように。
■本日のLT選手権
今日はMailataが先発の日。
”Mailata is too strong for Derek Barnett”という表現が出ていた程度には完璧にBarnettを蹂躙。ついでにもSweatも封じた。
Dillardも1on1でSweatと2回対戦し、”決め手には欠くが”一応封じた模様。
これでもDillardにとっては”このキャンプで最高の出来”と言うにふさわしいものだったとか。
そしてその後11on11ではいつものようにSweatにガッツリ押し込まれた。
トレードのストックアップという意味では有意義な練習だったようだがこれ以上こいつを起用するのは練習時間の無駄だな。
3.4Mのバックアップって高いしトレードしたら1.6M空く男にこれ以上時間を費やす必要はなかろう。速やかにTothをLTのバックアップとしても育てる必要がありそうですよ。
しかし"Dillardトレード"という前提に立つとTuckerのケガが少し痛い。
■トレンチ
いつものようにCoxは若いIOLをおもちゃにしていたようだが、その中でもドラ外新人のKayode Awosikaはキラりと光る何かを見せたとか。
それ以外では、個人的に連日楽しみにしているKelce vs Hargraveの勝負。またしてもKelceの勝ち。まだまだやれる。
OLの並びは左から
1st:Mailata/Opeta/Kelce/Driscoll/Lane
2nd:Dillard/Pierschbacher/Herbig/Awosika/Pryor
という並び。この2日間Cの控えに専念しているHerbigは一度スナップを大ホームラン。Flaccoの頭超えるってなかなか。
Awosikaはこのキャンプにおける小さな驚きだとか。1on1でも11on11でもなかなかいいようで、是非ロスター入りを果たしてほしいところ。
Offense最後の枠を争うことになろうと推察され、そういう意味でライバルはLuke JurigaとかMatt PryorといったOL勢だけでなく、Kenneth GainwellとかJason HuntleyといったRBとも勝負。
■本日の主役
Quez Watkins。
2020年ドラフト6巡200位指名。Southern Miss出身。
コンバインでは40ydsを4.35で走ったスピードスター。スピードに飢えていた2020のRosemanが40ydsのタイムだけで指名した選手たちの代表格のような男。
カレッジからしっかり数字の実績は残しているが、課題となっていたのはフィジカルのなさからくるプレスカバーからのリリースや密集地帯での弱さ・コンテストキャッチの弱さなど。
このオフはルートを増やすことに重点を置いて取り組んでいたように見受けられ、リリース含むルートランが相当に良くなったのではなかろうかと推察いたします。
そして彼による今日のハイライトが以下。
Hurtsのスクランブルに対応して左のDeepに走り込み、ボムに対してS Harrisと競り合ってのTDキャッチ。
Here is video shot by an Eagles fan from the stands of the highlight of the night TD pass from Jalen Hurts to Quez Watkins for over 50 yards
— John Clark (@JClarkNBCS) 2021年8月9日
🎥 @MSavage901
pic.twitter.com/LvdCwklTOB
Jalen Hurts rolls to his left and finds Quez Watkins on a deep touchdown! pic.twitter.com/Gm9SSKOIuI
— DIE-HARD 🦅 Fans (@Eaglesfans9) 2021年8月9日
この11on11でのスーパープレーの前から今日はキレキレだったようで、時系列で並べると
・ 1on1でCraig Jamesの頭上でジャンピングキャッチ&TD(QBはMullens)
Great view of Quez Watkins @Mronesx_ TD catch tonight at Eagles open practice 🔥🔥
— John Clark (@JClarkNBCS) 2021年8月9日
🎥 Eagles.Unified in the stands pic.twitter.com/h5r4OFzjlO
・11on11のRedzoneドリルでFlaccoからのタイトウィンドウのパスを1ydライン上でダイビングキャッチ
・前述の50ydsTDキャッチ
お見事。
もとよりスピードは十分の選手であり、コンテストキャッチも成長しているようなのが非常に心強い。
Reagor・Hightower・Watkinsと3人指名された2020ドラフト組WR三人衆がそれぞれ順調に2年目のシーズンに向けて成長しているのはやはりSirianniというDetail重視おじさんのこれまでの功績であろう。
いいプレーはいい、悪いプレーはどこが悪い、これが理想、ということを適切に指摘して指導していくだけでNFLに入れるような素質がある選手たちはどんどん成長していく。
WR不毛のフランチャイズにおいて、Smithとあまり言及していないが良いキャンプを過ごしているというFulghamと合わせてリーグに旋風を巻き起こしてほしいものです。
もちろんWardもね。
参った。WRのロスターは6人で想定してるのであと2年ぐらいこのメンツで固定せざるを得ない。Gallup獲ろうと思ったけど要らないか。
■ダメなやつら
今日はいません。
気分よく三連休を終わらせていただきます。
PHIは現地月曜が休みで、次なるビッグイベントである木曜のプレ初戦(vsPIT)に向けて火曜に再び練習(パッド有無等は不明)というスケジュールです。