鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

シーズンに臨む心構え

新規のTransactionはないです。
Landon DickersonはActiveのままなのだろうか。IRに入れなくて良いのか。
CBは5人体制で良いのか。Jordan HowardはPSのまま開幕するのか。

わからないことは多いが、シーズンインを来週に控えた今、2021シーズン観戦への心構えを開陳しておきたいというものです。
はっきり言って全然まとまっておりませんが、気が向けばお付き合いください。

 

■2020シーズンの振り返り
振り返ること約1年前。2020のシーズン前。
ドラフト指名は意味不明だったしキャンプではWentzもちょいちょい休んでいたしいつも通り大量にケガ人が出ていたしでマイナスを挙げればキリはなかったが、それでも期待していました。
Pedersonは有能なんだ。結局プレーオフぐらいはやってくれるのだろうと。

今から振り返るとあり得ないし、嗤われるかもしれないが、真剣に9-7ぐらいの成績は残してくれるのだろうと信じていた。
それがああなった。何の羅列かは言いたくないが、4-11-1。

色々調べていく過程でわかった失敗の要因は以下のようなもの。

① じじいまみれのロスター
② お金への執着
③ 自分の立場への執着
④ コーチ陣

①~③は①の派生。
①はケガ人の発生に直結していたし、キャップスペースの圧迫とか、実績あるベテランに忖度したパッチワーク補強しかできなかった要因でもあった。

そして、自己の契約内容等諸々の状況を踏まえて「このチームでの自分は今年が最後」とわかっている選手の存在。

敢えて挙げるならDeSean JacksonAlshon JefferyMalikもか。
彼らが集中してなかったとは言い切れないが自分の処遇が頭の片隅にある状態は完ぺきとは言えないでしょう。

 

②が一番目に付いた。
自分のポジション変更を盾にコーチ陣を脅迫して基本給アップを勝ち取ったJason Petersとか言う銭ゲバもいた。CHIと契約してくれたと小耳にはさんだ。本当に安心した。
あるいは、契約延長で揉めて試合前のグラウンドでGMと口論を繰り広げたZach Ertzというやつも。

 

③は唐突にドラ2という高位で控えなのか後継なのかわからないやつを指名されたという不幸はあったが、Wentz

Rosemanの”2-53でHurts”というクソピック(当時。今は希望の星。)については同情を禁じ得ないが、とはいえQBが集中できなくなったりコーチングを受け入れなくなったりしたらチームとしてよろしくないのは間違いない。

自分の立場に強い懸念があったからか、まるで全プレーでTDを狙いにいくかのような無茶投げの数々が結局自らのプレーを壊すことに繋がったのではないかと推察する。

 

④は専任OCを置かなかったPederson。
AnalystとかAssistantとかいう具体的に何をしてるかわからない肩書を持つご老人がOffenseだけで4人もいた。

2017のSB制覇以来2019までプレーオフにも出続けていた、要は"成功している"という自己認識だったコーチ陣に、Pedersonが外から人員を加えたことによる不協和音はあった模様。詳細は不明。

その結果かどうかはわからないが、特に選手起用が全面的に理解不能であった。
ポジションコーチとHCの間は大丈夫だったのだろうか。

 

■チーム崩壊への打ち手
①~④までを平たく言うと、文化の退廃。
ちょっと言葉のチョイスが間違っているような気がするが。

ここまで並べてみると、やはりHC以下コーチ陣は解体するしかなかったのだろうと思わざるを得ない。

原因を招いた大部分はGM Rosemanにあるのではなかろうかと時差13時間の彼方から見ていると思えるが、さすが保身の天才だけあって、口うるさいPHIメディアの矛先が自分を向いていると思うといい仕事をする。
これは本当にすごい能力。

そしてこの男が打った手は以下の通り。アウトプットもなかなか。

・文化を一新できるエネルギッシュなHCの起用
・若いHCがやりやすいようなコーチ陣の構築
・文化を一新できる勤勉なやつを中心としたFA補強
・文化を一新できる勤勉なやつを中心としたドラフトピック
・そのドラフトピックもチーム内の専門家の意見を重視

ここまでのオフの動きとしては、ご自身が居座っていること以外不満なし

 

そして去年シーズン開幕直前に契約延長を希望して揉めたTE Zach Ertz
先週末に昨シーズン終了以来初めて報道陣に対して口を開いた。
長かったので割愛するが、主な発言内容は以下。

・チームには謝罪し、関係は修復された
・チームのこれまでのサポートには感謝している
・昨シーズンの終了後は明らかに感情的になっていたが、物事は変わる
・変わらないものもある。それは、この街を愛していてこのチームで引退したい


・このオフは足首の手術等健康の回復に専念した
・目の前のことに集中している
・心身ともに1年前より良い状態

・若いオフェンスには刺激を受けている
・元WRコーチのSirianniはこれまで受けてきた指導と違うアプローチをしてくる

手術とリハビリにおいて助けになったのは、この5月にMCLを断裂した嫁のJulieの存在。奥様がリハビリパートナーとしていたお陰で前向きに取り組めたのだとか。

チームとの関係修復を宣言し、フランチャイズの顔でもある頼れるベテランは戦力として完全に復活。

 

■見たいポイントと根拠なき勝敗予想
<白黒はっきりつけてほしいポイント>
HurtsフランチャイズQBとして足るのか

以上です。
今年のPHIで見極めなければいけない最重要ポイントはここ。

キャンプを経て、彼の人間性にロッカールームは全員心酔している状態。
あとはQBとしての能力のみ。
ここがダメだと2022はQB指名から始めなければいけなくなるし、Rattlerが獲れないのであれば以降5年ぐらいまた悩ましい日々を過ごしてしまう可能性すらある。

 

<ネガティブな方>
2021シーズンのことを、Rosemanは”移行期間”だと呼んだ。決して”再建期”ではないと。だからおじさんたちを軒並みカットすることはしなかったし、極端な指名権集めにも走らなかったし、それなりに戦える戦力を構築した。

だから、当然地区優勝+αを目指す戦いにはなる。嗤いたければ嗤ってくれ。まだ全チーム横並びなんだからこれぐらい言う権利はある。

しかし、↓の事実を忘れないようにしたい。

50Mのデッドキャップです。記録的な数字。

そしてこれが顕著に表れるのが、デプスの薄さ
OffenseもDefenseもスターターはそれなりに戦える陣容になっていると自負しているが、デプスは頼りない。

だから、特にQB・DT・CBのスターターに重篤なケガ人が出た場合、自動的にシーズンは終了する。

なので”プレーオフ”という壮大な目標を意識するのはそのあたりが健康な時期まで。

 

<ポジティブな方>
若手の成長次第でどこまでも伸びていける余地があるということ。
楽しみにしたいのは主に以下。

DeVontaのレシービングヤード
:参考指標は1,000yds。だって17試合あるし。本当は2014ドラフトにおいてDeVontaより少し下の12位で指名されたOdell Beckham Jrの1,305ydsを目指してほしい。この年のBeckhamの出場試合は12試合ですし。

Mailataプロボウルに行けるか

Goedertはどう使われるのか
:WRが5人体制であること、5人に実績がほぼないこと、デカいのがJJAWしかいないこと、先のErtzのインタビューにもあったようにSirianniがTEにも熱烈指導をしていること、という各種材料をもとに、ErtzとGoedertが共存してほしいという希望をスパイスにして一段論理を飛躍させると、”2021のGoedertはDarren Wallerになる”という結論が導き出される。

Sweatは10サックできるか

Miltonは通用するか

 

ブラックボックス
この戦力を最大化できるか、上に挙げた希望が全部潰えるのかという極端なカギを握るのが、新任の両プレーコーラー。すなわち、HC SirianniとDC Gannon。

現時点でSirianniには長期政権を築いてほしいという気持ちが高まっているので、”プレーコーラーとして無能”ということだけは避けたい。これは祈るしかない。

プレシーズンはすべてを隠したものだと勝手に理解しているのであれは査定の対象外。

 

そしてスケジュールは以下。

以上を踏まえると、今年の観戦の心構えとしては、
地区内:3勝3敗
NFC最下位対決(ATL・DET・SF):2勝1敗
AFC西:全敗(LV・DEN戦が敵地のため)
対NYJ:1勝
結論:7-10地区3位

今やれば勝つ確率が高そうなNYG戦がWeek12までないのが納得できない。