鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2022 Week2 vsMIN感想

もうHurtsと契約延長でいいよ。5年100Mぐらいの格安でなんとかまとめられないもんかね。
Gannonは当初想定していたクビ切りラインを下回ったがほかのところで上回ったので延命。

結果PHI 24-7 MIN

 

本心からどうせ勝てないと思っていたのでこれは嬉しい。
当然浮かれっぱなしです。

展開振り返り

先週はごめんなさいと言わんばかりにDeVontaにパスを通して開幕。その後Goedertや、Kelceのナイスブロックが光ったSandersのロングゲイン、ペナルティで幻となったGainwellへのスクリーンパス、AJ Brownへのミドルなんかを通して小気味良くOffenseは前進。
最後はHurts自らが持ち込んであっさりTD。この時点で武器は一通り使用。
11プレー82ydsを、およそ6分弱の時間を使ってTDまで。お見事。
おそらくこのシリーズがこの試合で最もバランスが取れた最高のOffenseだった。(7-0
イメージはほんとこれ。

 

ちゃんと5menフロントを使って1stDownのランをロスに抑えたDefenseはしっかり3凡に押さえる。これだよ。
返しは審判のからいジャッジなんかもありうまくいかなかったが、その後のDefenseも3凡。落ち着いた立ち上がり。

 

しかし2Q最初のプレーで先週1本しか投げなかったディープにブン投げ。
ここまでコンスタントにゲインしていたGoedertにSが引きつけられるたところに空いたのはWatkins
この男はまたしてもD#を抜いたところで足を緩めやがったが、Hurtsがしっかり合わせて53ydsのTD。(14-0

 

こんなにうまくいくはずがないと思った矢先、またしてもGannonが引いたDefenseを展開。反則とミスタックルも相まってあれよあれよと9プレーで75ydsを完走されてTD。
殺意は頂点に達する。
ReddickにTEカバーさせてんじゃねえ脳ミソついてんのかバカたれ。
最後もTE vs Patrick Johnson。これはJohnsonが悪いけど。(14-7

 

そして2Q中盤からのOffense。DeVonta2発でフィールド中央まで進んだあと、Kelceのナイスブロック2発で敵陣深くまで侵入。
最後はマンツーマンを敷いてきたところでRPOからHurtsがキープを選択、そのまま強引にTD。
Hurtsが走っていると気づいたあとのGoedertのブロックもナイスでした。(21-7

その後のシリーズではあわやTDになりかねないプレーをIrv Smithがドロップしてくれたりと幸運に助けられながらストップ。
2Q残り1:21で自陣3ydからの攻撃だったのでほぼ諦めていたが、DeVontaGoedertへのロングパスが通ってFGにて前半終了。(24-7

 

後半は意外な守り合い。
開始のMINのシリーズでは相変わらずプレッシャーが掛からず深くまで侵入されるが、最後はエンドゾーンJeffersonを狙ったパスをSlayがINTに仕留めて攻守交替。
返しではSandersのランとかAJの人外のRACとかで敵陣深くまで侵入するもののMailataLaneのフォルススタートで停滞。
まあ3点取れりゃいいかと思っていたところをPatrick PetersonにブロックされてあわやリターンTD。40ydを4.79で走るアスリート・Elliottでも間に合わなかったがホルダーのSipossが追い付いて何とかストップ。
開幕からパントは安定しているSipossの、この日一番のプレー。

 

流れが持っていかれそうなビッグプレー、Week2の流行りが大逆転となるとここから鉄砲水でも押し寄せてくるのかと歯を食いしばっていたところ、3プレー目にMaddoxが良い位置取りからINT。これは興奮した。
Jeffersonにつきながらもそれ以外のところにも気を配って良いポジションを取っていた最高のプレー。後ろのSlayもPickできてた説はある。

 

その後は出そうになりながら反則で出ないOffenseの尻をぬぐうかのように、要所に絞ったブリッツで面白いようにプレッシャーをかけていくDefenseがなんと噛みあい、結局このまま試合は終了。(24-7

 

省略したが、GainwellのドロップがHicksにPickされたプレーはコールした奴も含めて絶対許さないし、Slayの2INT目は最高だったし、ラストプレーでのSweatのサックは見事だった。

 

主なスタッツ

 

良かった人たち

Jalen Hurts
俺たちのフランチャイズQB。
キャリアハイとなる84%のパス成功率でまたしても成長した姿を見せつけてくれた。
333ydsを投げながら、100yds超えのレシーバーがいないという投げ分け。
(ホールディングで消えた32ydsレシーブがあればWatkinsは100yds超えてたのにもったいない。)
予想通りスクランブルのスペースを与えてもらえなかったのであまり走れなかったが、それを補って余りあるパスの集中力。
この試合のハイライトは、Watkinsが空いたのを見逃さず良いコントロールでディープに投げた53ydのTDパスと、Mailataのホールディングで幻となったWatkinsへのサイドライン際の32ydパス。
特に後者は左に流れて完璧なところに投げるという今まで見たくて仕方なかったプレーだった。それがこちら。

ついでにブチ抜きも。

浮かれているので申し上げるが、彼がフランチャイズQB。
契約延長待ったなし。まだ出来ないのが悔しい。
OLがこんなに揃っててWRとTEが充実してたら誰でもこれぐらいはやれる、という正論は全然聞きたくない。
これが続くのなら今オフは落ち着いてDTを探せそう。

 

Darius Slay
この試合に勝てる映像が思い浮かばなかった最大の要因はJeffersonだった。
各種実績を見ると現時点でWRとして最高峰にいると思われる選手を、まあこんなにも消せますかね。
Gannon体制下で恐らく初めて左右どっちのCBにもアラインした。(はず)
そこまでして徹底してJeffersonについた結果がこちら。

オールプロ1stチームですおめでとうございます。
ほかの候補者なんかいるわけがない。
敢えて苦言を呈するなら、あと1つはINTできたはずです。
先週DJ Charkにやられたときは少し心配したが、全然衰えてなかった31歳。
この調子で頼む。

 

Jason Kelce
RBコーチのJemal Singletonが彼を評して"リーグベストのFB"とおっしゃっていたが、本当にそうだった。
オープンフィールドでもインサイドでもあんなに簡単にLBとDBをブロックするOLなんて他に見たことない。
この試合も確認した限りで5発ぐらいその種のナイスブロックがあった。
今季もオールプロ1stチームへの視界は良好。
参った全然引退してほしくない。
Jurgensの出番は遠のくばかり。

 

GoedertDeVontaWatkins
AJばかりにハイライトを奪われてたまるかという意気込みを感じたパフォーマンスでした。
Goedertはブロックも含めてこの試合も渋いお仕事。
DeVontaはスペースを見つけるのがやはり非常に上手い。
先週のドロップはトレーニングキャンプの出遅れ分だと思って目を瞑っておきます。
Watkinsはナイススピード。そしてこの男はHurtsスクランブルに出たときのムーブがプレシーズンのときから最高。良い相棒になっている気がする。
ただし。キックオフリターンはもうちょっとなんとかしてくれ。

 

AJ Brown
この試合は1つだけ。なんですかこのRACは。

 

TJ Edwards
タックルリーダーご苦労さまです。
さすがにあなたに"パスカバーが下手"という人はもういなくなったでしょう。

 

Miles Sanders
ダンスするのかと思いきや的確に穴を見つけてするするとそこを抜けていく。
非常によろしい。この試合も何度か拳を握りしめた。
なまじ絶対的なエースRBがいないことがいいバランスを生んでいるのかもしれませんね。
最近そう思えてきたので今季はSandersがケガするまではこれで良いと思います。
契約延長はしないよ。

 

Maddox
この試合はあのINTだけで充分です。
タックルも割と改善していた気がする。この調子でよろしく。

 

DL
やっぱりDETのOLが固すぎただけだったのか。
サックがCoxSweatに1つずつ。
さすがにLGのルーキーにCoxが勝ったからと言って手放しに喜べるほどこっちも無邪気じゃない。
最後のSweatのサックはスタンツで綺麗に入ってきて試合を締めたもの。
けどまあブリッツ以外のプレーでもそれなりにプレッシャーをかけられていた様子なので良しとしましょう。

Gannon
サック3つが延命ラインだったがINT3つはそれより大きい収穫なのでギリギリセーフ。
今日の勝因はDLが単体でそれなりにプレッシャーをかけられたことと、ランストップが思いのほかうまくいったことです。
OLが固いチームに対してどうやっていくか、という課題はまだ解決されていない。
そういう意味では次戦のWASもDETのDLには蹂躙されていたが、怖いっちゃ怖い。
ただまあJeffersonをあれだけ封じたのは素晴らしいと思いました。

 

悪かった人たち

OL
キサマら5人で反則7つ(Kelceのホールディングはディクラインされたので正確には6個)とはどういう了見じゃ。
"Ineligible Player Downfield"の反則はカレッジとプロで変わるのかな?
スクリーンはセーフと思っていましたが、ルールブックを確認するとどうやらダメっぽいですね。勉強になりました。
特にDickersonはこの反則2つ取られているのでしっかり反省して修正お願いします。
Mailataのホールディングはややからめだった気もするが、このままでは毎試合1つホールディングするキャラになってしまいます。
こっちもしっかり修正するように。
プロテクションとランブロックはいつも通り非常に良かったと思います。
3サックという数字からは見えない安定感とプレッシャーのなさでした。
あとは自らの首を絞める反則だけなんとかしてください。

 

Bradberry
先週から引き続いてちょっとタックルミスが多い。
この試合も2つぐらい確認した。
オープンフィールドでのそれは致命傷になりかねないので、先方の若手CB Dantzlerのタックルが非常に上手かったのであれを見習ってください。
カバレッジ自体は印象的なのもあったし良かったと思います。

 

Gainwell
あのドロップからのINTは致命傷になりかねなかった。
あんたはああいうので期待されてるのにそれが出来ないとなると居場所がなくなりますよ。
まああのスクリーンについては、ランも出ていたあの時間にあんな密集地帯にコールするSteichenが悪いけど。
Steichenはこのプレー以外満点です。

 

 

控えめに申し上げて最高の試合だった。
Hurtsにあれほどの安定感を感じたのは初めてだったし、Defenseも絶えずターンオーバーへの期待を漂わせていた。
勝てないと思っていた分喜びもひとしお。


次戦はショートウィークで@WAS。
Youngがいないのには助かるが、それなりに強そうなOLにWentzMcLaurinDotson
イヤな相手である。

 

が、勝つのは気持ちいいと知ってしまった。
次もよろしく頼みます。