バイウィークは良い。
と思いながら忙しさにかまけているとどんどん書く気がなくなってくるというのは盲点でした。
ではもう遠い思い出となったDAL戦についての振り返りをさらっと。
結果:PHI 26-17 DAL
展開振り返り
非常に穏やかな試合の入りで、AJの落球のような珍しいものからWhiteとかEppsのナイスPBUのようないつものものまで見られたが、基本なにもない時間が1Q中盤まで続く。
そして迎えたPHIの2シリーズ目。試合を動かし始めたのは両軍が全く予想していなかったであろうTE Jack Stoll。この男の21ydsレシーブがきっかけ。
おっ、Goedertナイスと本当に思っちゃったぐらいスムーズでした。
その後はSanders・AJ・DeVonta・Goedert・QB Sneakとまんべんなく武器を使って攻め込み、そしてこのシリーズのハイライトはこちら。
4th&3からのMailataのオフサイドトラップでの1st Down獲得。
— Warren Sharp (@SharpFootball) 2022年10月17日
それと、世界中があれが来ることを知っているQB Sneakの景色はこちら。
— Warren Sharp (@SharpFootball) 2022年10月17日
お見事。
7分半ほどドライブを続け、最後は2Q最初のプレーでSandersが持ち込んでTD。(7-0)
反撃に燃えるDAL。しかしその最初のプレーでGallupを狙ったパスはちょっとタイミングが遅かったのかBradberryがはじいてCJGJの腕の中に。ナイスINT。
敵陣44yd地点でボールを貰ったOffenseはSandersの技ありのランを中心に30ydsほど前進。最後はPROでAJに短いパスを通し、持ち前のRACで15ydsを走りきってTD。
ゴール前のマンツーマン相手にあんなことされたら誰にもカバーできない。ナイスコール。(14-0)
2Q残り10分で2ポゼッション差となって焦ったのか、続くDALはタッチバックからのOffenseだったのになぜか4凡。
またしても敵陣深くからPHI Offense。
さすがにここは粘られ、帰ってきたElliottの51yds FG止まり。(17-0)
そしてまたしてもD#の大仕事。
自陣26ydからのDALの3rd&9。RushがGallupを狙ったパスは、直前まで背を向けていたのにGallupの目線に反応して振り向いたSlayの腕の中に収まる技術溢れるINTに。
何度見ても脳汁が止まらない。
この映像からそのうまさはあまり伝わってこないが本当にすごいINTでした。
BIG. PLAY. SLAY.
— NFL (@NFL) 2022年10月17日
Another @Eagles INT in the first half! #FlyEaglesFly @bigplay24slay
📺: #DALvsPHI on NBC
📱: Stream on NFL+ https://t.co/exBLpcJhjS pic.twitter.com/UVEl4n2yeS
Offenseはちょっとだけ進んでFG止まり。非常に不満。(20-0)
このFGの時点で前半残り1:51。
綺麗に終わってくれよと思っていたところ、やはり水を差すのはST。
先方のリターナー・Turpinになんと63ydsも返されていきなりPHI陣への侵入を許す。
あわやTD(レビューでパス失敗に)のプレーなんかもあった非常に心臓に悪いシリーズだったが、結局FGで止めたのはHargraveとBradberryのPBUのおかげ。(20-3)
そして後半。知ってましたよPHIボールで始まるけど点なんか取れないことはね。
前半と打って変わって小気味よくパスを散らすRushと、何よりZEKEとPollardが全く止まらず9プレー4:30でまずは1TDを献上。(20-10)
まだまだ3Q。この時間帯にPHI Offenseが進むはずなし。
さらに3Q中盤から4Q頭にかけて全然覚えていないが93ydsをドライブされてTD。
クソOffenseとゆるふわD#の合わせ技にSTというスパイスが加わって熾烈に足を引っ張り合う2021序盤のPHIを存分に発揮して20点のリードはたった17分であっさり3点差に。(20-17)
そしてここまできてようやくOffenseが自らのアイデンティティを思い出すのも恒例。
13プレー中10プレーでランを選択、最後をAJとDeVontaで締めたシリーズは7:37を消費。なんでさっきそれが出来なかった。
しかし不満はここでも。
TD後の先方の反則に乗じてゴール前1ydから2ptを選択したのはいい。
なんでQB Sneakじゃないの?止められたことあったか?バカなのかSteichenは。(26-17)
その後はCJGJの値千金となる2発目のINTなどもあって残り時間を消費。
対DALの連敗は3でストップ。
主なスタッツ
良かった人たち
DB
残念ながら語彙力がなさ過ぎて彼らを褒める言葉を持たない。
持たないので、スタッツだけでも。
S CJGJ:4TKL(3ソロ)2INT 2PD
S Epps:5TKL(5ソロ)1PD
CB Bradberry:3TKL(3ソロ)4PD
CB Slay:2TKL(1ソロ)1INT 2PD
チーム全体では3INT 12PD。
この数字、単体ではピンと来ないかもしれませんが、近年稀に見るクソパスD#を誇ったDC Schwartz体制最終年となった2020シーズン全体での数字が8INT 43PDでした。
なんとかひねり出した言葉で賛辞を述べてみると…最高です。
Kyzir White
シビれる。まさかZack MartinにブチかましてタックルにいけるLBがロスターにいるなんて。
パスカバーでの安定感は当初思い描いていた通りだしランストップは想定以上。
本当に良い補強です。
Kelce &Co.
結局彼らに頼らないといけなくなりますよね。
DALのIOLは相当強かったはずだが、結局2Qの2本目や4QのシリーズなどTDに行きつく時にはランがちゃんと出ている。
キャリア3回目の脳震盪で前半ぐらいしか出ていないLaneの状態は心配だが、やはり屋台骨はこの大男たち。
引き続き頼みます。
Miles Sanders
走るの上手くなった?平均こそあまり伸びなかったが要所でスルスルとInsideを抜けていくのは本当に見事でした。
悪かった人たち
OC Shane Steichen & Jalen Hurts
Week5まで合計5TDしか許していなかった強力DAL D#相手に3TD26得点は立派なんだが、結局3INT+1Downの計4TOから1TD13得点なので実質は2TD。
もちろんD#のビッグプレーをしっかり点に繋げられたのは素晴らしいことなんだがどうにも最近の縮こまり方が納得いかない。
この日も結局AJへのショートパスが22ydsゲインに繋がったプレーが最長。
ARI戦もスクリーンパスの試投回数記録を樹立するなどひどい縮こまり方だったが、DAL戦はそれをあっさり更新した。
<参考:ARI戦>
Jalen Hurts threw 13 passes targeting WR screens in Week 5, the most by any QB in a game over the last five seasons.
— Next Gen Stats (@NextGenStats) 2022年10月9日
As a result, Hurts averaged 3.8 air yards per attempt (2nd-lowest of career).#PHIvsARI | #FlyEaglesFly pic.twitter.com/1UG1BF5dNn
先方のスキームの違いなんかもあり、奥も左右も自由自在だったWeek2MIN戦と比べることに意味はないと知りながら、さすがにあの頃が恋しくなってきた。
6-0をもって"Murrayぐらいの金額払っても良い"みたいな論調が出てきたことには非常に不満です。
どこを見ていっているのか。
むしろパフォーマンスは下降傾向だと捉えているところ。
おそらくSteichenのプランが"プレッシャーD#に対してはショートパス"ということにとどまっているのだろうと思われ、2TE隊形からマックスプロテクションで長いのをAJもしくはQuezに、というプレーも見られなかった。
多少のミスは織り込み済みだし、こんなにDBが安定したシーズンは恐らくHurtsが現役の間に二度とは来ない。
だからSteichen & Hurtsよ。もっと攻めていけ。
それとSteichenよ、止まるまでQB Sneakでいいんだよ逃げるなチキン野郎。
STC Michael Clay
戦前より、現地では"NOT Special"だと批判の声がちらほら上がっていたが、やっぱりやりやがった。
この試合もいつも通りパントを蹴りあいながら徐々にフィールドポジションは押されていくことに加えて、ちゃんと締めておきたかった場面でやられたTurpinのキックオフでの63ydsリターン。
もうめんどくさいので詳しくは見ていないが、今季限りですねさようなら。
Marlon Tuipulotu
ダメですねえ。
Davisを除くDTが全般的にダメだったことはもう言い飽きたので措くが、2nd TeamのDTとしてMiltonとコンビを組むことが多かったTuipulotuは本当に良いところなし。
3DTのときもDavisが2人を相手しているのになぜか中央が抜かれると思ったらこいつがシングルで押し込まれて大穴空けられてやがる。
ドラフト時のプランではDavisのところをこいつがやるはずだったに違いないと睨んでいるのだが、見込み違いにもほどがある。
DE
0サックてあんたたち。仕事しなさいよ。
Andre Dillard
なんでOffenseのスナップ数"0"の人間がここに挙がるのか。
そうですSTです。
FGのREに入っているのだがとにかく弱いこと弱いこと。
序盤Week2MIN戦でブロックされ、あわやリターンTDを食らいかけたFGユニットに於いて、弱点は左側の大外だった。
ここには当初TEを置いていたのだが、どうにも解消できず、結局Jordan Davisを据えるという文字通り規格外の手を打って(Week4でElliottの足首を壊されるという失態はあったが)ここのところ安定。
対照的に攻めどころとなってしまったのが右側。
そしてこの日の穴はDillard。
ころっころころっころ転がっておいででしたね。何発か危ないのがあった。
トレードのデッドラインは迫っている。
最悪Driscollでも出来ちゃうことが分かったいま、せめてSTぐらいなんとかしてくれ元ドラ1さんよ。
その他
Mailataの自己紹介。"Jeff Stoutland University"。これは名門。
Jordan Mailata: Jeff Stoutland University pic.twitter.com/CISjfbGT1C
— Crossing Broad (@CrossingBroad) 2022年10月17日
自ら罰退と罰金を貰いに行くバカと冷静なGoedert
Parsons got that dog in him, but every now and then that dog will cost you.. pic.twitter.com/8fSBF9usyl
— Emmanuel Acho (@EmmanuelAcho) 2022年10月17日
ようやくのDAL戦勝利でしたが、そもそもDakがいない相手でもあり、あまり負けの目は見出しづらかったところ。
ちゃんと勝てたのは良かったですが、まあそれだけだった気もする。
確か去年のバイウィーク明けの試合は前半がゆるゆるだった。
今年はしっかり締めていっていただきたく。