初黒星の直後の相手はレジェンドOBが暫定HCとなり雰囲気の一新に取り組むIND。
核がしっかりしているチームなのでここを崩せるかどうかにすべてが懸かる。
現状、相性最悪の相手といって良いでしょう。
ケガ人情報
PHI
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— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2022年11月18日
IR入りしたGoedertとTuipulotuを除くと、いつものJobe以外は全員健康。
AJとKelceの足首も問題なさそう。
IND
Our final practice report for #PHIvsIND. pic.twitter.com/8EiCqYGLf5
— Indianapolis Colts (@Colts) 2022年11月18日
OUTはDE1のKwity PayeとTE2か3ぐらいのJelani Woodsの2名。
このドラフトでWoods欲しかったというのはさておき、PayeのOUTは非常に助かる。
急に金曜にリストに上がってきたRT Branden Smithも無理はしない方が良いと思いますよ。
マッチアップ
コンプリートTEの穴埋め
まずは最大の懸案事項から。
個人的にはランブロックへの貢献を含めるとリーグTop3に入ると思っていたGoedertの離脱。
現Offense先発陣の中で先発と控えの力量差が一番大きいのがTEであるはずで、そういう意味では最悪のところに穴が開いた。
ここが欠けることは怖すぎて以前から想定を放棄してきたところ。
確認すると、
TE2 Jack Stoll 8捕球 71yds(Avg. 8.9yds)0TD
TE3 Grant Calcaterra 1捕球 40yds(Avg. 40.0yds)0TD
TE4 Tyree Jackson 3捕球 22yds(Avg. 7.3yds)1TD
である。
勘違いされると困るのでしっかり補記しておくと、上記は全て"キャリアトータル"である。
これだけだと絶望の匂いしかしないが、最近StollとHurtsとの間で信頼感が醸成されてきたのか、Goedertと思ったらStollだった、というようなパスが増えてきた。(とはいえ記憶にあるのは2回だけ)
もちろんキャッチ力もRACもなんならブロッキングもGoedertには及ばない気がするStollだが、複数TE隊形からのパスパッケージデザインはそれなりにお上手そうなSirianniとSteichenだけにStoll & Calcaterraのコンビはお目にかかれそう。
そこにJacksonの捕球半径の広さが合わされば3TE隊形でもまあまあやれるのではないかという甘い読み。
とはいえ本命はWR陣の活躍。
特に短いパスはPascalに託すことが多くなるのではないか。
古巣相手である。気張り給え。
PHI Offense
- IND D#は今年からDCがGus Bradleyに替わっている。
- 去年のLV時代にGus Bradleyと対戦した時は、2勝4敗で迎えたチーム的にもHurts的にも底辺の試合だった。
なんとかしようとランプレーを増やし始め、一切出ていなかったRPOを捨てたぐらいの時期だった記憶。
7-30の4Qに何とか2TDを獲って辻褄を合わせたが、まあほぼ完封されていた内容だった。 - ランはそれなりに出ていたがSandersが捻挫で退場して以降手札がなく、パスを投げようにもディスガイズとプレッシャーの嵐で全く思うように進めなかった。
Ngakoueには2サックを献上している。 - とまあ印象が悪いDC。
これにINDの戦力を組み合わせてみてもだいぶガラは悪い。
NgakoueはBradleyと一緒にINDに移ってきやがったし、StewartとBucknerの両DTは超強力。
Leonardがいないと安心していたLB陣はOkerekeとFranklinが縦横無尽の活躍。
見た感じFranklinの方が良さそうな気がする。
ランストップも思い切りがよくて大変良さそうなので困る。
Questionableだそうで。出てくるなよ。 - というわけで普通のランが出続ける未来は見え難い。
攻め手はRPO。 - Hurtsの去年の前半のRPOは確かにクソだったが、判断が良くなって今季は武器と言って良いものの一つにまでなっているはず。
LBのリアクションが早ければAJなりDeVontaなりPascalへの短いパスが増えそう。 - とはいえベースのランも捨ててはいない。
WASのDL相手にもランは出ていた。
意地でも出せ。
意地でも進めSanders。 - 大事なのは点を取ること。
決してドライブを継続することではない。
Bradley D#は相当にプレッシャーをかけてくることが想定されるが、先方もディープは手薄なはず。
AJとDeVontaは仕事しなさいよ。
CB Gilmoreがまだ働けそうな気配なので怖さはあるが、Hurtsさんよ。確かに先週は奥に投げて痛いINTを喫しましたが、今週もためらわずバシバシ投げていただきたい。
今度こそAJは捕ります。
というか元同地区で勝手知ったるAJに預けるのが一番安心な気がしてきた。 - Mailataよ。
確か去年Ngakoueに1サック献上していな。成長を見せろ。(もう1つはDillard) - McLeodさんへ。お手柔らかにお願いします。
PHI Defense
- 最大の懸案はこちら。
Jonathan Taylorなんか止められるはずない問題。
Pryorいつの間にか先発じゃなくなってるのか。強力OLの中の癒しポイントとして存在していて欲しかったのに。
ズルい。 - こちらはもうLinval Josephの仕上がりに期待するしかない。
あとはいい加減Dean出してLBでBoxを厚くしてほしいところだが、この願いが断じてGannonに届かないのは知っているのであきらめた。 - とにかく、手段は知らぬが、なんとしてもランを止めて3rd&Longのシチュエーションをいっぱい作ってほしい。
そしてプレッシャーをかけろ。
ここまでプレッシャー下においてMatt Ryanはリーグトップの7INTを計上しているらしい。
あやからない手はない。
CJGJいつものようにお願いします。 - パスについてはSlayの復調というかGannonのアジャストというかそのあたりに期待。
先方のWR陣はエースPittmanに加えて、このドラフトで超欲しかったAlec Pierce。
順調に育っているのは良いが今週は沈黙するように。 - 代役NCBのJosiah Scottのところがただでさえ怖いのに、ここにちょいちょいPittmanがつく。
そういうのはやめてください。
LBのWhiteがしっかりヘルプすればいいんだろうが、そうするためにはやっぱりランを止めておく必要がある。
うむ悩ましい。 - PHI OBであり、現役時代はいぶし銀のポゼッションWRとして地味な活躍を見せたJason Avantが、WAS戦後に"ランディフェンス"についてこう言及している。
「もっと汚れ仕事に徹していかねばならない。
HOU戦はDBがそうだったし、WAS戦ではDLまでもが同じ態度だったと思う。
ホワイトカラーではなく、汚れ仕事に徹していかねばならない。
サックではなく、ブルーカラーに徹しなければならない。
その最も無私の部分こそがチームにとっては重要なのだ。
ランディフェンスは確かに痛いし、オフシーズンに獲得できるゼロの数(お給金)にはさほど影響しない。
だがチャンピオンリングを巻ける指輪のサイズには影響するだろう。
勝ちたければ、チャンピオンになりたければ、チームのために自分を捧げる覚悟が必要だ。」と。
多分に精神論なのだろうが、汚れ仕事を地で行く活躍でプロの世界を10年間生ききった男の発言だけに何とも重みがある。
スキームがどうとか、そういうこともあるのだろうが、全員で泥にまみれながらプレーしてください。 - とはいえ今週もGannon次第。
見たいもの
- 胸を張って言うのだが、勝っているところが見たい。
- "バウンスバック"とは皆が口をそろえて言っているが、それが実現できるかどうかはまた別の話。
- Linval Josephの背番号は72、Ndamukong Suhの背番号は74です。
早速注目の的ですな。 - 勝敗ラインは、Offenseの出来次第だが恐らく20点近辺。
PHIは現在レギュラーシーズンにおいて14試合連続で20点以上獲得中というPederson政権末期には考えられないほど安定して得点出来ているのだが、この記録にはHurtsにとってNo.1ターゲットであり続けたGoedertがいた。
さて不在による影響がいかほどのものか。
何としてもDefenseは20点未満に抑えるように。 - 我らがJason Kelceの若手の頃の研究対象は、自分と同じようにアンダーサイズでありながら、UDFAからオールプロにまで上り詰めリーグに君臨していた、偉大なるC Jeff Saturday。
そのSaturdayを育てた名伯楽Howard Muddが、最後にOLコーチを務めたのが2011・12のPHI。
そしてその2011にドラ6でPHI入りしたのが、Muddの遺作となる殿堂入り(予定)C Jason Kelce。
非常に懐かしそうでありながら、Saturdayと対峙できることに並々ならぬ想いを持っているように見受けられるKelce。
今週もランブロックにパスプロテクションに大活躍を楽しみにしている。 - 勝ってくれ。頼む。
GO BIRDS!!