各地で阿鼻叫喚を極めているWeek3。PHIはショートバイ明けのマンデーナイト。
先方は絶好調で2連勝となっているTB。
戦前のTransaction
大胸筋断裂のMaddoxがIR入り。
その枠にはPRのCoveyが昇格。
さらにRashaan Evansの分で空いた枠と合わせてPSの2枠に、有能なSTerだったKyron Johnsonが出戻ったのと、RB Bryant Kobackという初見の選手を獲得。
誰か存じ上げぬががんばってください。
ケガ人情報
PHI
Saturday injury report#PHIvsTB pic.twitter.com/qokhMrGhrd
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年9月23日
Week2の試合途中からひっそりと姿を消していたQuezはハムストリングのケガでアウト。
状態はよくわからんがQuez離脱後からHurtsのターゲットの偏りが病的に酷くなったので早く治してほしい。
こちらも同じくWeek2の試合途中にひっそりアウトしていたBostonだが、脳震盪とのことで同じくアウト。
大一番NYG戦はWeek16とだいぶ先なので大丈夫だがKRが誰もいなくなるんだよ。
早く復帰してくださいね。
その他、先週離脱していたBlankenship・Bradberry・Gainwellがそろって復帰。
Maddoxの離脱は痛いが、攻守ともにほぼ万全の状態。
ショートバイありがたい。
TB
OUT:
DL Calijah Kancey(ふくらはぎ)
Questionable:
G Cody Mauch(背中か腰)
NT Vita Vea(大胸筋)
LB Devin White(鼠径部)
現時点でKanceyの影響力がどんなもんかわからないのでここのOUTがどう出るかはわからないが、問題はQuestionableの面々。
頼む全員出てくるな。
マッチアップ
PHI Offense
- 2年ぶりの再会となるHurtsの天敵・Todd Bowles。
Belichick・FloresときてBowlesというこの並びは最初からきつすぎる。
覚えているだろうかこの屈辱を。
Buccaneers CB Coach Kevin Ross against Jalen Hurts in 2022: “This guy can’t read.. Keep him moving around now.. He can’t read. He’s gonna give us a couple.”
— Eagles Nation (@PHLEaglesNation) 2023年9月23日
Kevin Ross is still the Bucs CB’s coach. 👀📝 pic.twitter.com/domD4RwlFSいよいよリベンジの時が来た。
-
Bowlesの常套手段が"ゾーンカバレッジ+プレッシャー"のあわせ技。
マンカバレッジ中心にプレッシャーをかけてきたBelichick・Floresとはやや異なり、カバレッジでも積極的にハメてくる印象がある。
それにまんまとハマったのが2年前のHurts。
あの時は、両EDGEの圧が強かったうえに特にDBがバンバン飛んできてHurtsの判断力を奪われた記憶があるが、さすがにあのときのHurtsとは違う。
成長しているはず。
PFFによるとWeek2までの時点で、Hurtsの対BlitzのパサーグレードはTuaに次ぐ2位。According to @PFF, Jalen Hurts and Tua Tagovailoa have the highest passing grades against the blitz.
— JAKIB Sports (@JAKIBSports) 2023年9月21日
Tua - 91.2
Hurts - 82.8 pic.twitter.com/dLlE2bKbJG
開幕からの2試合でよく見た"2020Hurts"にならないようどうかお願いします。
そのために必要なのは、OZとかStollといったこれまで空いていたのにターゲットにならなかった連中にしっかり投げ分けること。
ターゲットの偏りが病的なのがこの2試合最大の課題。
浅いエリアを徘徊する選手たちにもしっかり投げて行って、ぜひともBowlesに狙いを絞らせないようにやっていってください。
- Bowlesに気を取られてはいけない。
もう一人忘れてはいけない巨大な天敵の存在が。
それがVita Vea。
現存するKelceにとって唯一にして最大の天敵。
Lavonte・Whiteといった軽量LB陣が自在に動くためにBowles D#における最重要ピースなのがVea。
そしてBearフロントからはパスラッシュの要にも化ける。
まさにJordan Davisの理想形のようなVeaを、Kelceはことのほか苦手としており、2年前の対戦では32ydと9ydのゲインを取り消したホールディング2発でしっかり足を引っ張るという近年最悪のパフォーマンスだった。
あれから時は流れたとはいえこの2試合、特にWeek2のKelceは出色の出来だった。
そして脇を固めるのも左のLandonこそ替わっていないが彼も2年前の彼ではないし、右はOpetaからJurgensにバージョンアップしている。
よし。いける。
一つ心配なのはRBのプロテクションのところ。
Swiftは1個いい機転の利き方を見せていたものがあったが、Pennyはひどいものだった。
これがあのままならちょっとつらい。
Gainwellも復帰することだし、ショートバイを挟んで少しでも改善していることを祈ります。
PHI Defense
- Baker復活の兆しが見える好調TB Offense。
SEAからきた新OC Dave Canalesがなかなかのヒットだった様子。うらやましくて仕方ない。
端的に言うと"非常にバランスがいいOffense"を展開しているようで、フォーメーションやらパーソネルによる偏りがあまりなく、読みづらいのが特徴のよう。
とはいえ基本はランなので、相性はいいはず。
- 特に期待が高いのが、本格化しつつあるJordan Davisのところ。
先方のiOLはAli Marpet(引退)・Ryan Jensen(IR)・Alex Cappa(移籍)と2年前の強力だったときのメンツはすでに亡い。
一方でこちらはDavisに加えてCarterまでいる。
ここで勝てなければ投資の意味もないし話にならない。
願わくばCoxのスナップ数を十分に減らして若手主体でやっていただきたいところ。
頼んだよDesai。
- パスアタックでいうと、基本思想は"人数をかけてちゃんとプロテクションして、Mike EvansもしくはChris Godwinにドン"というシンプルな考え方になっているはずで、どこまでいっても上述2名の化け物WRをカバーできなければ勝負はもつれる。
Maddoxのあとに誰が入るかはいまだ闇の中だが、仮にGoodrichとなった場合、気になるのがTE Cade Ottonの存在。
OC Canalesが"スイスアーミーナイフ"と呼び絶大な信頼を置くこの2年目のTEが、EvansとGodwinに広げられたDefenseにとって脅威になることは間違いない。
順番としてはどう考えてもEvansとGodwinを止めるのが先になるが、Ottonのことも軽視せずカバーしっかりお願いします。
Desaiさんへ、Dimeパッケージを結構増やしてみるというのもありだと思いますよ。
EvansがSlotにつくシーンもよく見た。
Bradberryを中に置いてみてはいかがか。
元より手札は1枚すくない。
そのなかでどこを優先してどう止めようとするのか。
この辺は楽しみというかDesaiさんのお手並み拝見と行きたいところ。
Xファクター
- この試合で最も注目されるのがタンパの天気。
予報は雨。風は強くなさそうなのが唯一の救いだが渋い試合になる可能性は十分にある。
グラウンドアタック中心になっても、というか先方がそれで来るのであれば勝機は十分にあると思っているが、さてどうでしょうか。
Veaと両ILBがなんとかなるかはOLとSwift次第。
Kelceさんにおかれては休養も十分なことだしVeaをしっかり封じて、かつ2列目にもしっかり伸びてLavonteとWhiteをなんとか消していただきたく。
今週も重責ですがよろしく。
- チェスマッチという点で微塵も勝てると思えないのがOC Brian Johnson vs Todd Bowles。
準備する時間がたんまりあったショートバイ明けでもそれまでと同じようなプレーコールしかできないようならそろそろ外野はうるさくなってこよう。
HurtsがしっかりリードできるかもOCの責任ということになるはずです。
2年前とは違うというところをしっかり見せてください。
- STという不安材料も実はデカめ。
PのMannはこの試合がデビュー戦。
ホルダーとしてはオフシーズンにElliottと自主練習で合わせていたようなのでそれほど不安はないが、本業のPuntのほうが心配。
Sipossを切ったらもっとヤバい奴を掴んでた、というのが全然笑えないやつなのでどうかよろしく頼みます。
そして、Boston不在の穴を誰が埋めるのか。
通常、KRの第二候補はQuezだったが、彼もいない。
ということで本命はOZ(Olamide Zaccheaus)。
だがそれでは面白くない。
大穴であり第一希望はRashaan Penny。
カレッジ時代の爆発的なリターン力をここでもう一度見せるのだ。
頼んだPenny。
- 無残だった2021シーズンプレーオフも含めて現在vsTBは4連敗中。
"相性"という謎の要因が絡んでくると勝敗は霧の中。
- だが同地区が軒並みだいぶ面白いことになっているこのチャンスを逃すテはない。
勝ってちょっと前に行こう。
まあなんだ、逆にこのチャンスだからこそお笑い地区の本領を全米に見せつけてやろうという発想も嫌いではないが、そんなサービス精神はいらない。
渋い試合になりそうな気配はある。
だが勝て。
【予想】PHI 24-18 TB
GO BIRDS!!