Howellは全体1位かなにかかい?
OLはリーグ最多被サックなのではなかったのかい?
PHI戦となると不可解なほどいいパフォーマンスを見せてくるWASとの今季2戦目。
結局取られた点数はWeek4と一緒でしたね。
結果:PHI 38-31 WAS
勝てたのも一緒でなにより。
展開振り返り
WAS Offenseからの開幕。
序盤は力比べ。両者ともにオーソドックスなランとショートパスを展開。
ただ、WASはちょくちょく進んだ結果のPuntだったが、PHIは3凡でのPunt。
当然フィールドポジションでだいぶ押し負けたWAS陣38yd地点から、WASの2ndシリーズ。
Samuelへの短いパスが決まって2nd&3を作られたところで、引き目に守ったPHIに対してBrian Robinsonのドローがカウンターっぽく入り、29ydsのロングゲインを許してPHI陣26yd地点まで侵入を許す。
下手人はダブルチームで5yds押し込まれた挙句Morrowを巻き込む結果になったFletch。
さらに狭いサイドのSlayが目の前のWRのスラントに反応して内側にリアクションしたのが運の尽き。
これがデザインされたものだとしたらBieniemy恐るべし。
そしてこのあとをMcLaurinに一発で通されてあっさり先制を許す。
これはたぶんBradberry。もしかしたらBlankenshipにも責任はあるのかもしれないが、限られた情報からの判断では、さっきのドローの幻影なのか遅めのハンドオフフェイクにちゃんと引っかかっちゃったBradberryの責。(0-7)
返しのPHI Offenseは1stシリーズから微妙に趣向を変えて硬すぎる中央のランを捨てて短いパスで展開。
たまに長いのをSwift vs LBのマッチアップを作って狙ったりするがまあそううまくいくはずもなく。
ただ、RPOからA.J.や、スクリーンでDeVontaなんかを使いながら徐々に前進。
が、WAS陣35yd地点まで進んだところでGoedertへのパス失敗で追い込まれた3rd&10でSwiftへのスクリーンのキーブロッカーDeVontaが分不相応なことはできず力尽きてFG。
Elliottが51ydsを沈めてにじり寄り。(3-7)
だが状況は何も変わらず。ここから2Q序盤にかけてのドライブでもDefenseは何も見いだせず。
SlayとByardがブチ抜かれていたところへのパスを何とか狂わせたCarterのナイスプレッシャーなど見るべきところはちょこちょこあったが、Logan Thomas vs Byardや、LBの手前のエリアにちょこちょこ出てくるGibsonやらRobinsonへのパスが一向に止まらずズルズル下がり続け、最後はこの日Slotエリアを守っていたSydneyのところにこのあと猛威を振るうことになるJahan Dotsonへの手始めの21ydsTDパス。(3-14)
2Qはまだ12:40残っていたがさすがにそろそろ点差は詰めておきたいPHI。
となるとターゲットはA.J.とGoedert。
HurtsがRPOの判断ミスでサックを食らったりと停滞もしたが、ほぼこの2人でWAS陣25yd地点まで持ち込み、Hurtsが長いパスを投げた相手はエンドゾーン手前ででっかいクッションを取って待ち受けるA.J.。これでGoal前3yd地点まで前進。
そんなクッションをくれた先方のCBは、お待ち申し上げておりましたEmanuel Forbesさん。
が、この追加点の絶好の機会でボールを持ったGainwellが痛恨のFumble Lost。
ブロッキングでやられたのはGoedertだったが、そもそもコールが負けてる。これでどうTDを獲るイメージが湧いてたのかBrian Johnsonの頭の中を覗いてみたいものです。
前半残り6:48からのWASはSlotのDotsonなんかを有効に使って順調に前進。
2-minを挟んでPHI陣35ydまで来るが、最後はBradberryが4th&1からMcLaurinを狙ったパスを意地のPBU(というかほぼINT。捕ってほしかった)で何とかストップ。
さすがに前半を3点では終われないOffenseは残り1:48(Timeoutは1回残っていたが最初のプレーでOpetaが傷んだため強制消費)から猛然と反撃。
DeVontaに長いのを2発通して最後はA.J.という名の神へ。
何度見ても意味が分からない。
人間の仕業ではない。もはや神業。
Mr. Bad Intentions 😮💨 @1kalwaysopen_ pic.twitter.com/EHsNTGk2fR
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月29日
このシリーズのHurtsは1:14で65ydsを完走。7/7はあっぱれ。(10-14)
いや、確かに順調すぎて34秒残っていたが。
残ってはいたがまさかそんなに簡単にFGレンジまで進まれるとは思わないじゃないですか。
WASも負けじとこの日キレキレのDotsonにボールを集めて33秒で37ydsを侵攻。
WASは残り0:06で56ydのFGにトライするが、ここでWASにフォルススタートの反則。
よしよし諦めろ。と思っていたところを先方はそのまま61ydのFGに再トライ。
そしてこれがど真ん中に決まるんだからこんな日に勝てるとは思わないじゃないですか。WASにとってはフランチャイズレコードだったらしいですね。
さすがにこれは笑ってしまった。(10-17)
後半はPHIボールから。
前半には捨てていたとしか思えないランを、それもいつものZone Readではなく、ほぼ100%がデザインされたRBのランをメインにOffenseを開始。
これがまあまあ順調に出る。
Gainwellへのチェックダウンパスがロングゲインになったりしながら、基本はSwiftで進み、迎えた敵陣32yd地点からの4th&4。
このシリーズ初めて投げた長いパスはエンドゾーンのA.J.狙い。
パス自体は通らなかったが、これがDPIを誘発して一気にGoal前1yd地点まで侵攻。
が。またしても。またしてもここでFumble Lost。
今回の罪人はBrotherly Shoveで持ち込もうとしたHurts。
FGのフランチャイズレコードに加えてGoal前1yd地点で2回Fumble Lost。こんな試合勝てるとは微塵も思わなかった。
続くWASの攻撃はReddickのナイスプレッシャーがIntentional Groundingを誘発してようやくPunt。
これをCoveyが25ydsのナイスリターン。Nolanが邪魔しなかったらもう少し出てたな。
それによりPHIの攻撃は自陣49yd地点から。
問題のシーンは4プレー目。4th&4(敵陣45yd地点)から狙ったDeVontaへのパスは、リプレイを見る限り明確に地面にバウンドしていたがRiveraはチャレンジフラッグを投げず。
ちょうど1年前にも@WASでDeVontaによって同様の劇が演出されていたが今回も結末は同様。
最後はA.J.にこの日2本目のTDパスが通りようやく同点に。(17-17)
And-1 ref 🗣️ pic.twitter.com/CGshXUwamm
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月29日
ここから試合は更に加熱。
お互い止まらないOffenseというか止められないDefenseが猛威を振るい、WASはDotsonに加えてCrowderとLogan Thomas、PHIはA.J.に加えてDeVontaとGoedert。
これで4Q中盤、残り9分弱までに1本ずつを取り合う展開。(24-24)
そして迎えた残り8:47からのWAS Offense。
さすがにこのまま殴り合っても先方のほうが先手を取り続けているというPHIとしてはなんとかしたさがMAXぐらいまで募っていた状況。
それは現地のPHIファンも同様だったようで、DeVontaの38ydsTDの後だっただけにボルテージは上がる一方。それが先方のRG Cosmiの反則で最高潮に。
敵地のはずなのに湧き上がる"Let's go Eagles"のチャントとクラウドノイズ。
こんな最高の環境で、まさにこのタイミングで仕事をしたのはBlankenship。
TALK THAT TALK 🗣️ @reedus99_reed pic.twitter.com/yr8gehq82u
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月29日
待望のINTで敵陣深くからの攻撃。
この日2つのTOが発生しているエリアだけに緊張感はあったが、2プレー目に珍しくこのエリアからHurtsが投げ込んだ先には見慣れない背番号80。
JET JONES!!!! pic.twitter.com/SPCFWI5kwu
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月29日
Julio JonesのPHI加入後初となるTDレシーブ。
これはDB陣の注目がいやでも集まるはずのA.J.とGoedertにプロテクションをさせて一瞬DBの脚を止めて、さらにハンドオフフェイクでLBの脚も止めておいて逆側からLB裏に飛び込んだJulioに決め打つという、なかなか、Brian Johnsonにしてはなかなかおしゃれなデザインのプレー。
そんなことよりJulioのTDが決まった瞬間に祝福のために飛んでくる大男たちがすんごい素敵だったので是非見ていただきたい。
Everyone’s reaction to Julio Jones scoring his first TD as an Eagle 🥹pic.twitter.com/hwKuNMDF9l
— Kendall Beck (@KBeckEagles) 2023年10月30日
Julio自身も喜んでいた何よりだった。(31-24)
ここから試合時間が徐々に減っていくなか、これまでの輝きが嘘のように双方のOffenseが停滞。
WASがPHI陣40ydまで攻め込むも3rd&8と4th&8でのパスをMcLaurinが連続してドロップするという珍しいプレーを披露すれば、返しのPHIも驚くほど何もできない3凡で応酬。
減っていく時間と比例するかのように緊張感を失っていく試合を締めたのがReddick。
この日ここまで0サックという不甲斐ない(わけでもないが)成績だったDL陣だが、残り2:18でのWASの自陣25yd地点からの4th&5で値千金のサック&FF。
THERE HE GOES @Haason7Reddick pic.twitter.com/KNZWI75P3i
— Philadelphia Eagles (@Eagles) 2023年10月29日
この後はSwiftが先方のTimeoutをゼロにしておきながら1st Downに飽き足らずTDを獲るというなんとも無駄なことをしてくれたせいで残り時間1:01でのオンサイドキックにまでもつれたが、最後はDeVontaが押さえて何とか試合終了。(38-31)
負けを何度も覚悟させられるしょぼいプレーを連発しながらも、それでも今季最大の11点差を逆転できたこと、勝負の4QにTakeawayを挙げ、かつこちらはTOを発生させなかったことなどは良かったんではないでしょうか。
だいぶ手を焼いたBieniemyのPHI Defense対策は、Big Playを許したくないがために深めのクッションを取るDB陣に対して、1st Downから短くてもいいからパスをガンガン投げ続け、3rd&Longを極力作らないようにする。そうしたらDLのプレッシャーも受けにくい。
というシンプルなものだったということでいいんでしょう。
ランを強調してきたWeek4の対戦からはよほど毛色が違うゲームプランだったので前半の14点についてはDesaiにも情状酌量の余地があるが、後半でも目立った対策を講じられなかったという点が許しがたい。
こんな調子でDALとやったらひどい目に遭いそうな気がしてなりませんが、まあ負けるよりは100万倍良い。
そう思っておきます。
主なスタッツ
A.J.はこれで6試合連続125yds以上レシーブというNFL記録を樹立。バンザイ。
Julio TDおめでとう。
そしてごっつぁんだったとはいえDeVontaも久しぶりですな。おめでとう。
良かった人たち
-
WR A.J. Brown
ここしばらく褒める言葉が枯渇している。
辞書に載っている褒め言葉を全部使った。
そうまでしても足りない。
1本目のTDレシーブ。あんなキャッチ、人間がどうやったらできるのでしょう。彼以外にできる人がいるだろうか。(反語)This angle of AJ Brown's one-handed touchdown 🔥 @1kalwaysopen_ pic.twitter.com/R7DLm9POSW
— NFL (@NFL) 2023年10月29日ケガだけないようにね。
来週もお願いします。
- QB Jalen Hurts
キャリア2回目の4TDパス。
膝は相変わらず痛々しいし、SneakでFumbleしたあとは絶好の場面でもSneakのコールがなかったということからも万全じゃなさは伝わってくるが、それでもポケット内の動きがやっぱり去年よりも相当うまくなっている気がする。
DeVontaのTDレシーブも、カバレッジが崩壊してワイドオープンになっていたものだが、あれとてちゃんと見つけられたのは相当にえらい。
見事でした。
ファンブルはいただけないけどね。
一刻も早い回復を願っております。
- LT Jordan Mailata
逆サイドでリベンジに失敗している奴がいたが、vs Chase Youngは完璧だったはず。
いい成長でした。
忘れないでください。来週が本番ですよ。あの背番号11を何としても止めるのだ。
- 試合後に、「勝てたのは良かった。それはハッピーだが、DBとしては基準に達していなかった。もっと厳しい練習といいミーティングをやっていかないといけない」とDB全体を戒めたのは新加入Kevin Byard。
素晴らしいリーダーシップとアカウンタビリティですね。
やはり一流は違う。
この日、特にプレーでは目立てなかったはずだが、今後彼の存在が起爆剤になってくれればと切に願っております。
勘違いしていましたが、来年のキャップヒットが膨大なのでどうなるかはわからないにしても契約は2024シーズンまであるそうで。
厳しい練習といいミーティングでバシバシBlankenshipを鍛えてやってください。
- S Reed Blankenship
前半のパスカバーはあまりよくなかった気がしており、1本目のTDも彼の責ではなかろうかと思っているのだが、とはいえあの勝負所で初めてのHowellのミスを見逃さずにINTに仕留めるのは並みの所業ではない。
あれは全部を帳消しにできる。
ああいうのですよ。今後も先輩に鍛えられて高みへ登って行ってください。
- EDGE Haason Reddick
Blankenshipのところで書いたことにも通じるが、あんたクラッチすぎないかね。
なんというか仕事が派手すぎる。
最高です。
唯一のサックをあの場面で出せるのは本物のスター。
来週もよろしく。
- P Brandon Mann
今までSipossに輪をかけた非力系Pだと思っていたが、意外と蹴れるんですね。
- OC Brian Johnson
よくわからないが2試合続けてそれなりに良かった気がする。
これはとても心強い。
前述したとおりRed Zoneでおしゃれなプレーもコールしていたし。
次戦はわれらが天敵・Dan Quinn。
1年目のSirianniはとんでもなくカモになっていた。
ああはならぬようよろしくお願いしたい。
どうしたらいいか具体的なことはわからないが、うまいことやってください。
悪かった人たち
- LG Sua Opeta
全然改善せず。全然改善してない。
1試合を通してずーっとやられてた。ずーっとやられてたね。
前半最後のシリーズでOpetaが傷んだあとに出てきたTyler SteenがOpeta(特に後半)より相当良かったこともあり現地でもバレてしまっております。
まあキャッチアップのシリーズでDLも疲弊しているので通常シリーズと単純に比較できるものではないが、それにしてもこのSteenは安定感があるように見えますね。
Tyler Steen was out there stone-walling on this 6 play Eagles scoring drive. pic.twitter.com/7axc0MruVF
— Way Outside The Nest Podcast (@outsidethenest_) 2023年10月30日Jurgensが次で復帰できるならいいが、それができないにしてもさすがにSteenで行きましょうよもう準備はできているようですよ。
- RB Kenneth Gainwell
ファンブルをするんじゃないよ。
どれだけいいプレーをしていてもたった一発でチームの信頼を失うというのは前任者を見ていればわかるでしょうに。
致し方ないところもあるんだろうが、減らす努力をお願いしますよ。
- CB James Bradberry
どうにもやられ方にかばいようがなくなってきた気がする。
スキームおよびSのせいなのか本人の問題なのかがよくわからないのでなんとも言えないが、これだけはわかっているのが、2022シーズンではあんなにやられてなかったということ。
Slotとのクロストレーニングが逆効果を生んでるとかはないだろうな。
勝負のDAL戦は気合い入れてくださいお願いします。
- DC Sean Desai
風邪でもひいていたのかね?
MIA戦から一転してこの日はあらゆる仕掛けが全部逆効果になっていた印象。
特に3rd&Longを作っては仕掛けていたBlitzの空振り具合ならびにその裏の衝かれかたといえばひどいものでした。
まあ1つ検証のしようがない仮説としては、Bieniemyが対Fangio Defenseの真髄に触れているという可能性。
KC時代はReidの傘の下にいたとはいえ3年間で6戦全勝かつTop10を2回記録しているDefenseに対して平均28点はなかなか。
というわけで結論は、DesaiがBieniemyにやられるのは仕方ないし、どうせAndy Reidにはひどいやられ方をするだろう大事なのは前任者とどちらがマシなやられ方をするかだけ、というものです。
お気には召さないでしょうがご査収ください。
戦後の動き
トレード期限を間際に控えてRosemanは動く。
が、今回はByardのパターンとは逆で選手を出す動き。
これで指名権を貯めて誰を獲ってくるんでしょうね。
<Trade!!!!>
PHI:DT Kentavius Street+2025年 7巡 ⇔ 条件付き6巡:ATL
いぶし銀の活躍を見せていたStreetを、大戦力Grady JarrettをACL断裂で欠いたATLにトレードするもの。
加入時には期待していたが、その後のCarterおよびOjomo指名もあってやや霞んでいた存在。
出番では悪くないプレーを見せていたが、いかんせん出番が少なすぎたもの。
これまでの8試合で全試合には出場したものの、計87スナップ(17%)だったのは本人的にもだいぶつらかったろうことは想像に難くない。
チームの勝利か、自身の充実か。
さてどっちが幸せなんでしょう。
トレードという本人にはどうしようもない次元で決まったことなので、できればATLでは活躍して次のいい契約を勝ち取っていただきたく。
がんばってくださいませ。
ちなみに条件付き6巡の条件とは「6試合以上の出場」なのでケガだけはしないでくださいね。
ついでなのでトレード期限の話をしておくと、期限は現地31日16時なので日本時間でいうと1日早朝5時。
買い手であるはずのPHIとして即戦力が欲しいポジションとして思いつくのはEDGEぐらいでしょうか。
Barnettを追い出すためなら何でもしたい。
あとは意外とRBかもしれない。
MINからJordan Hicksを買い戻すなんて話もあるが、それは現地ファンの願望が過ぎる。
Rosemanはどうせ予想をはるかに超えてくるので、お願いを1つだけ。
もうRobert Quinnとかはやめてください。
怒涛の6試合を迎えるにあたり、負けから入るのと勝ってから入るのでは全然違う気がする。
そういう意味でも11点差の逆転はだいぶ大きかった。いい勝利だったと思います。
さて、いよいよ来週はDAL戦。
本拠地だしよろしく頼みますよ。
GO BIRDS!!