鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

2023 Week12 vsBUF感想

まずは謝罪から。
展望記事で"晴れ"みたいなこと記憶があるが、蓋を開けてみるとめちゃくちゃな雨と強風もあって寒かったようですし。最高のFootball Weatherでしたね。

ふと見た情報を鵜吞みにすることがなきよう、妄想はともかく嘘を垂れ流すことがないように精進します。

反省ついでに次戦の天気予報も調べたのでお知らせしますが、現時点では雨予報です。

 

結果PHI 37-34 BUF

 

毎試合毎試合心臓を悪くするような展開を飽きもせずに見せるのをやめてほしい。

楽しかった。

 

 

展開振り返り

BUFボールでの開幕から3凡合戦という締まった立ち上がり。

その後BUFに6分近く攻められつづけるも、TD確定のパスをRB Cookが落球してくれたことでパントに。あれは危なかったぞMorrowよ。

 

返しでのPHI Offenseは順調とは言い難かったものの、DeVontaへのいいパスとHurtsスクランブルで進行、Gainwellのナイスランでゴール前までたどり着き、最後はBrotherly Shove。

よしよし劣勢ながらなぜか先制しているのはとてもよろしい。(7-0

 

 

返しのBUFシリーズは1Q最終盤から。
Diggsへのいいパス(あんなもんByardにカバーできるわけない)なんかで前進し。2Qにかけても3rd&Longは作れるんだがAllenのスクランブルなんかで進まれてFG圏内に。

PHI Defenseも意地を見せて1st Downのいいランストップ(Joradan DavisMorrow)からFGに追い込んだがベースで30ydぐらい進まれちゃうのは継続。(7-3

 

 

そしてここからが地獄の時間。

Offense2プレー目でRPOからStollを狙ったパスはEDGEにはたかれてINTに。これはたぶんHurtsの判断ミス。RBに渡しといてよかったはず。

これをBUFが4プレーであっさりTD。

パスもランも、Allenが止まらん。(7-10

 

 

そして2Q残り8:34にして怪しかったOffenseがここでびったりと停滞。

以降3シリーズを怒涛の2Punt 1Fumble Lostで過ごしてDefenseの足を引っ張り続ける。

Defenseはその間よく粘り、ReddickがIntentional Groundingを誘発(あれはホースカラーでしたね…)たり、Jalen CarterのFG Blockなんかのビッグプレーも虚しく、最後のFumble Lostで力尽きたか最後にはTDを許して前半終了。(7-17

7-0から17連続失点というなんとももやもやだけが募る前半の終わり方。

だがまあ2試合連続同じスコアでの折り返しだったので希望は持てた。先週よりOffenseは酷かったけど。

獲得99ydsってどういう神経なんですかね。

 

 

PHI Offenseで始まった後半もモヤモヤが晴れる気配のない3凡スタート。

先方のKが48ydを外してくれたから傷は広がらなかったが全く期待が持てない展開。

 

それをひっくり返したのがSwift。

正しくは、全員が自分の仕事を完璧にこなしたOL5名。

こういうプレーがすべてをひっくり返すのです。

ここからStollへのパスが通ってゴール前に進み、最後は最近沈黙していたA.J.へ。(14-17

 

 

そしてここから試合は白熱。

相変わらず止まらないAllenのスクランブルでTDを奪われたと思ったら、4Q突入直後にPHIはJulioへのスクリーンフェイクからDeVontaへ、というおしゃれなTDパスで応酬。(21-24

Hurtsの落としどころが最高。

 

 

そしてこの返しのBUFシリーズで待ちに待ったビッグプレーが発生。

それがこちら。

詳細はよくわからんがDesaiが仕掛けた罠にAllenがハマった形。

いかに巧妙な罠であっても仕留め切ったBradberryは本当にお見事。

 

そしてこれをPHIは3プレーでTDまでもっていく。

最後はOlamide ZacchaeusスクランブルドリルからするするとDBの裏に抜け出しての技ありTDレシーブ。落としたHurtsも素晴らしい。

期待成功率14.7%というめちゃくちゃ難しいパスだったようです。(28-24

 

 

この時点ではまだ4Q残り時間11:07。

そしてここからまた両Defenseが踏ん張る。

BUFのシリーズは記念試合となったBrandon Grahamの、PHI Defenseこの日唯一となるサックでストップ。

PHIのシリーズは一切気配のない3凡。

 

そして迎えた4Q残り7:06。

4点ビハインドのBUFが本腰を入れてのOffenseを展開。

そしてこの時点では明確なPHI Defenseの弱点が見えていたに違いない。

それが3Q序盤にひっそりと離脱していたLB Zach Cunninghamの後釜であるChristian Ellissのところ。

ここが延々と穴になり全くランが止まらず。

40yd以上をゴリゴリとランで進まれたうえ、最後のプレーもEllissの裏へのプレーアクション。実に簡単なお仕事。

5:14を使われて逆転。(28-31

 

 

残り1:40から3点ビハインドのPHI Offense。

ここで仕事をしたのが50M男 Jalen Hurts

A.J.とDeVontaをうまく使いながらSの手前を使って敵陣に侵入。

敵陣34yd。いかにElliottとはいえもう少し進んでおきたかったところでトラブルになったのがまさかのJason Kelce

珍しいCのフォルススタートを2回もやらかし、なんだかバタバタした雰囲気に。

そして迎えた3rd&17でも意味のないA.J.への短いパスをカットされ、なんだかなあという感じで4th&17。敵陣41yd地点という微妙な距離で後がない状態に。

 

まあこれで外されてもKelceのミスだしまあいいか、ぐらいの心境だったと記憶している。

謎にMcDermottが与えてくれたTimeoutで準備万端になったElliott。

そしてこれ。

雨と風のなかこれが届くのか。声出た。これで同点。(31-31

 

 

BUFは残り20秒からのOffenseをニーダウンで早々に終わらせ、OTへ。

コイントスはBUFの勝ち。

このシリーズもこれまでとあまり変わらず、3rd&Longを作ることはできるが、そこからAllenの剛腕が炸裂したら止まらないし、走られてもやられるし。

そんなことを繰り返していたらいつの間にかゴール前22yd地点まで進まれ、BUFの3rd&6。

ついていたとしか言いようがないプレー。

 

 

これでFGどまり。(31-34

 

 

あとがなくなったHurtsの相棒はもちろんこの人。

これで敵陣に入り、さらにこのビッグゲイン。

 

よしよし絶対TDまで行けよ。と思っていた次のプレー。

珍しくBlitzが大量に入ってマンツーマンになっていた裏をきれいにかいた鮮やかなプレーコールでサヨナラ勝ち。(37-34

素晴らしい。

KelceもMailataも素晴らしい。

そしてHurtsのこの決定力よ。お見事でした。

予想なんかかけらもしていなかった結末で、これにてAFC2強相手に2連勝。

 

 

満足度は高かったがとにかくつかれた。ナイスゲーム。

 

 

主なスタッツ


A.J.がダメならDeVontaで攻めればいいじゃない。
そんなスタッツ。

そしてここぞというときにいい仕事をするZacchaeus

あまり印象に残っていないと思っていたがあの1キャッチだけだったのね。

ああいうののために契約したのです。いいスペースのとり方でした。

記念に載せておきます。

 

 

期待していたQuezOZ(18スナップ)とほぼ同等の16スナップの出番でありながらスタッツなしです。

はい。

 

 

最高だった人たち

  • K Jake Elliott
    雨・風・気温・距離・残り時間。
    ありとあらゆるプレッシャーの要因もすべてこの男にかかると追い風でしかないのか。

    STC Michael Clayによると、あの雨と風での59ydはElliottにとってはレンジ外だったらしい。
    追い詰められてのElliott頼み。
    それでも決めちゃう。そういう場面でこそ仕事をしてしまう。

    どうやら試合前日の最後のミーティングでもSirianniから全員の前でElliottに関する言及があったらしい。
    この男がそれに発奮しないわけがなかろう。

    これにて試合終了前2分以内あるいはOTについては通算8/8 100%。
    クラッチの鬼。
    ゴルフもうまいし。
    引退まで何年あるか知らぬが、終身雇用が決定しました。
    とりあえずあと10年はよろしく。

 

 

  • これは認めざるを得ない。
    試合開始5時間前に先発を知らされて見事その任を全うしたのがJack Driscoll
    Week6NYJ戦では早々に退場したLaneに代わってほぼ1試合プレーし、合計8プレッシャーを献上する醜態をさらして1人で試合を壊したこの男だったが、この日はよかった。
    はっきり申し上げると、素晴らしかった。
    Laneが乗り移ったのかと見紛うばかりのプロテクションの安定感。
    PFFによると、この日許したプレッシャーはたったの"1"。
    もちろんランブロックはまだまだ弱いしまあここについてはあきらめているんだが、あのプロテクションの安定の前にはすべてが霞む。
    見事だった。素晴らしかった。
    Kelceも言及していたが、この日の勝利への貢献度合いでいうと、個人的にHurts以上だったのがこの男。
    今季ケガが多いLaneの代役がシャキッとしてくれるのは今後を見据えても本当に大事。
    いいものを見せてもらいました。

    ちなみに、股関節の違和感でお休みのLaneは、次週に問題なく間に合いそうだとのこと。何よりです。


    Driscollに限ったことではないが、この試合の立役者はOLの5人だった。
    いいパフォーマンスだった。
    Laneを欠いた状態ではあったが、Swiftのビッグゲインを引き出して、あれから試合の流れをちょっとずつ引き寄せていったこと、地味だが絶対に忘れない。
    Stoutland先生も含めて最高。
    あんたたちこそがこのチームのハート&ソウルだよ。

 

 

  • 復調の兆しが見えてきたのがCB James Bradberry
    この試合のINTで見せた決定力は昨シーズンの輝きに少し近いものだった。
    ここからが本番です。
    少しでも調子を上げていっていただきたく。
    まずは因縁のSFというかDeebo。完封せい。

 

 

悪かった人たち

  • あまり思いつかないが、Brian Johnsonは前半を丸ごと種まきにしか使わないのをそろそろやめい。心臓に悪い。

 

  • 戦後にShaq Leonardの獲得を熱望した要因が、Christian Ellissのパフォーマンス。
    Blitzで一発いいのはあったが、ベースのランストップがダメすぎる。
    いつぞやのEric何某を彷彿とさせるひどさ。
    Cunninghamが練習できていないので、このままではSF戦もEllissなんだろうがこの大穴が何とかばれないことをただ祈っている。

 

 

今週のCarter

 

 

  • これは完全に便乗だが、今週はNolanに成長が見られた。
    Dion Dawkinsから2Hurryなのでなかなかいいのではなかろうか。
    なんという名前かわからないがGeorgia時代から得意にしていた潜るようなムーブが効いていましたね。
    想定していたより成長速度はゆっくりだが、真面目な男ゆえ来季には戦力になっているでしょう。
    がんばってくだされ。

 

 

劇的だったがゆえに満足感は著しく高かった2試合だが、実は重要度はあまり高くなかった。

だってAFCだし。

今後のプレーオフあるいはシード順争いに向けてはここから3試合が本番。

個人的にはこの3試合のためには2試合両方負けるもありだったんだがまあいいや。

 

まずはSF戦。

喉から手が出るほど欲しい第1シードに向けてホームで戦えるこの1戦の価値は計り知れない。

まさに天王山。

バイウィークを挟んで復調してきた先方はさらに今回ショートバイ明けとなる。

つらい戦いにはなろうが、ここは昨年SEAのコーチとして3回対戦しているDesaiさんに期待しましょう。

MIA戦で見せたようにShanahan封じの何かをよろしく。

 

 

GO BIRDS!!