鷲の巣

NFL フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia EAGLES)の応援ブログ

先発Sの獲得

ミニキャンプもケガ人がなく進んだようであまりにもニュースがなかったところにデカめのニュースがひとつ。

Jaquiski Tarttの獲得

SFからUFAになっていたJaquiski Tarttを獲得。金額不明の1年契約。
2015のドラ2(全体46位)でSFに指名されて以来SF一筋。
PHIとの関係で言うと先ごろ契約したJames BradberryとSamford大での同窓。Bradberryより1年早く指名されているが、大学では2年間共にプレーしているはず。

ロスターの穴は、個人的にはもうないと思っていたが、相対的に不確定要素が一番大きいとされていたSポジションへの先発級の補強。去年のSteven Nelsonと似たようなパターン。

市場に残っていたSの中ではLandon Collins(前WAS)・Tashaun Gipson(前CHI)とならぶ大物。
有名になったのは以下の失態によってだった。

こういうプレーで有名になったDBの獲得というパターンでは以下のNRCという悪夢もあった。

だがNRCなんかとは全然格が違う。
McLeodと比べてもレベルアップとなりそうな予感。

Collins・Gipsonの2名と比べるとスナップ数はほぼ同数だしプレーぶりも悪くないのに給料はだいぶ安い。
買い叩かれている原因は恐らく華麗なる負傷歴。直近6年間のうち2019を除く5年間でNFIあるいはIR入りしている。
Shanahanがどういうスタイルか存じ上げないので軽々に申し上げられないが、うちのHCはオールドスクールの対極にいる、練習が軽いでお馴染みのSirianniですので負傷歴についてはあまり心配していない。Kelceも褒めてたし。
その根拠となるサンプルは1年分しかありませんが。
Eppsの出番減少は悲しいが、まあ致し方ない補強。前評判通りケガが多いならEppsの姿を拝める場面も増えるでしょう。

研究結果

2021Week2のSF@PHIを観た。
シングルハイでも無難にこなしていたのでタイプ的にはMcLeod寄り。
とは言えたまにBox内に上がればGoedertのカバーも密着そのものだったしErtzのランブロックを割ってTFLに貢献しているプレーもあったしハードヒッターだしでGannonが求めるバーサタリティは十分。
頭脳もしっかりしているとのことなので期待できそう。

悪いプレーとして、プレーアクションでDeVontaにブチ抜かれていたのがあったがHurtsの弱肩のせいでPBUに。しかしPAに引っかかったことより最後までよく走ってPBUに持ち込んだ努力の方が印象的であった。

それに加えてこのプレー。

40ydsを4.34で走る韋駄天Watkinsに追いつくスピードとコース取りの上手さと、何よりもその努力である。好きになった。
似たようなプレーで、昨プレーオフではGB戦でこういうものも。

先に挙げたNRCのような手抜きプレーが全く見られないのは好印象。この有名なプレーにおける画面手前のCBがNRCです。

Tarttの話に戻すと、先発FSとして十分な実力をお持ちなのではないかと推察するし、Kyzir Whiteへのものと似たような期待感がある。


実はQBも安くてAJの大型契約のキャップ負担もあまりない2022シーズンは割とキャップに余裕がある状況であった。その年に52Mという異常な額のデッドマネーを抱えていることには全く納得いっていないが。
こういう年だからできる贅沢なピンポイント補強。図らずもオールインに準じるシーズンとなった。