ミニキャンプもケガ人がなく進んだようであまりにもニュースがなかったところにデカめのニュースがひとつ。
Jaquiski Tarttの獲得
SFからUFAになっていたJaquiski Tarttを獲得。金額不明の1年契約。
2015のドラ2(全体46位)でSFに指名されて以来SF一筋。
PHIとの関係で言うと先ごろ契約したJames BradberryとSamford大での同窓。Bradberryより1年早く指名されているが、大学では2年間共にプレーしているはず。
ロスターの穴は、個人的にはもうないと思っていたが、相対的に不確定要素が一番大きいとされていたSポジションへの先発級の補強。去年のSteven Nelsonと似たようなパターン。
市場に残っていたSの中ではLandon Collins(前WAS)・Tashaun Gipson(前CHI)とならぶ大物。
有名になったのは以下の失態によってだった。
Unfortunately, most NFL fans remember Tartt as the Safety that dropped this punt-like INT in the NFC Championship game from Matthew Stafford.
— Dov Kleiman (@NFL_DovKleiman) 2022年6月17日
The #49ers had the lead in the 4th quarter at the time.pic.twitter.com/WekSZaczmb
こういうプレーで有名になったDBの獲得というパターンでは以下のNRCという悪夢もあった。
Nickell Robey-Coleman is an Eagle. The Saints are still crying about this today.
— Victor Williams (@ThePhillyPod) 2020年3月25日
I’m here for it. pic.twitter.com/MUiKLKrn3K
だがNRCなんかとは全然格が違う。
McLeodと比べてもレベルアップとなりそうな予感。
Collins・Gipsonの2名と比べるとスナップ数はほぼ同数だしプレーぶりも悪くないのに給料はだいぶ安い。
買い叩かれている原因は恐らく華麗なる負傷歴。直近6年間のうち2019を除く5年間でNFIあるいはIR入りしている。
Shanahanがどういうスタイルか存じ上げないので軽々に申し上げられないが、うちのHCはオールドスクールの対極にいる、練習が軽いでお馴染みのSirianniですので負傷歴についてはあまり心配していない。Kelceも褒めてたし。
その根拠となるサンプルは1年分しかありませんが。
Eppsの出番減少は悲しいが、まあ致し方ない補強。前評判通りケガが多いならEppsの姿を拝める場面も増えるでしょう。
研究結果
2021Week2のSF@PHIを観た。
シングルハイでも無難にこなしていたのでタイプ的にはMcLeod寄り。
とは言えたまにBox内に上がればGoedertのカバーも密着そのものだったしErtzのランブロックを割ってTFLに貢献しているプレーもあったしハードヒッターだしでGannonが求めるバーサタリティは十分。
頭脳もしっかりしているとのことなので期待できそう。
悪いプレーとして、プレーアクションでDeVontaにブチ抜かれていたのがあったがHurtsの弱肩のせいでPBUに。しかしPAに引っかかったことより最後までよく走ってPBUに持ち込んだ努力の方が印象的であった。
DeVonta gets deep separation but Tartt recovers, finds the ball and crowds at the catch point to make the PBU. Magnificent. pic.twitter.com/ToTKKKQYGu
— Nicholas McGee (@nicholasmcgee24) 2021年9月22日
それに加えてこのプレー。
91 YARDS FOR THE BIRDS. #FlyEaglesFly
— NFL (@NFL) 2021年9月19日
📺: #SFvsPHI on FOX
📱: NFL app pic.twitter.com/3YLWa3OGjk
40ydsを4.34で走る韋駄天Watkinsに追いつくスピードとコース取りの上手さと、何よりもその努力である。好きになった。
似たようなプレーで、昨プレーオフではGB戦でこういうものも。
In honor of Jaquiski Tartt’s birthday, can we talk about how the #49ers don’t make the NFCCG without this all out effort to save a touchdown before the half? pic.twitter.com/IGTbNObLc7
— Akash Anavarathan (@akashanav) 2022年2月18日
先に挙げたNRCのような手抜きプレーが全く見られないのは好印象。この有名なプレーにおける画面手前のCBがNRCです。
Nickell Robey-Coleman's effort
— Thomas R. Petersen (@thomasrp93) 2020年10月23日
Daniel Jones falling down on a sure TD
Which was worse? pic.twitter.com/yPpUgHsKtX
Tarttの話に戻すと、先発FSとして十分な実力をお持ちなのではないかと推察するし、Kyzir Whiteへのものと似たような期待感がある。
実はQBも安くてAJの大型契約のキャップ負担もあまりない2022シーズンは割とキャップに余裕がある状況であった。その年に52Mという異常な額のデッドマネーを抱えていることには全く納得いっていないが。
こういう年だからできる贅沢なピンポイント補強。図らずもオールインに準じるシーズンとなった。